REPORT

2017.08.07

石垣島合宿の初日がスタートしました。

石垣島合宿の初日がスタートしました。

冒頭の四日間の合宿地、「沖縄県立石垣青少年の家」です。このユースオケの夏合宿にふさわしいネーミングと施設の内容については追ってご紹介するとして、引率の先生役として、今年度も主にこちらのコーナーを更新すると思われる、事務局の田中宏和です。
わたくしの今日の1日はどこから始まったかと言うと、朝の7時10分の盛岡駅でした。

岩手県組の右から小学校5年生吉田さくらさん、6年生の北川聖彩さん、中学一年生の竹田隆司くんのヴァイオリントリオと待ち合わせる引率プレイのためでした。東京から石垣島に業務出張するのに、わざわざ盛岡まで行く、この弓を飛ばすには、まず弓を引く的な運動が、東北ユースオーケストラの仕事の醍醐味であります。せっかくなので前日は地元のベアレンビールを飲んで、短角牛と盛岡冷麺をガシガシとよく噛んで食べました。せっかくなので母子記念写真も撮りました。

親子って似るものですね。当たりまえですね。
さて各県各地から集まるは羽田空港。

今回合宿にフル参加の栁澤敏男さん、3月でTYOを卒団してプロのパーカッショニストを目指す野木さんと、ど根性ガエルになりきっているのは「ひろし」さんではなく、福島事務局の主たる渡辺豊さんに取り囲まれて記念撮影。その背後にはチェックインに並ぶ団員関係者たち。

この楽器を預ける長蛇の列が出発時刻の30分前でしたから、わたくしは団員の誰かは乗り遅れるのだろうと確信しておりました。しかし、ANAさんのカウンターの手際良い荷捌きで団員48名と引率全員は無事乗ることができました。台風の影響か、もしくはわれわれの荷物の量のせいか、定刻より30分遅れて出発しました。
東北ユースオーケストラの夏合宿と言えば、一昨年の宮古島も去年の札幌も台風に翻弄されるのが恒例ですが、今年ももちろん先週ご祈祷へと会社の後輩事務局員の宮川裕と築地の波除神社にお参りに行きました。

映り込む作業車は「ターレ」、正式名称「ターレットトラック」が映り込むのが築地ならではですね。

もちろん安全祈願のみならず、技芸上達も大獅子様に願掛けしました。ご利益あって無事に到着しました、石垣青少年の家。

チューバの大学生、冨澤悠太くんはコントラバスまで運ぶ、今年も献身的な動きに感謝です。

まずは所長さんにご挨拶いただき入所式。右端に映り込む事務局のお姉さん、岡田直美さんの視線の向こうでは、所長からの最初の諸注意が・・・。

ハブに注意です! 確かに敷地内の至るところに警告が!

さらに、

ヤシガニにも注意! なにしろ「自然の家」ですからね。

それでは、団員たちのお部屋拝見。まずは男子!

名前が沖縄ですね。続いて男子部屋。

女子部屋は2部屋がひと続きになるスイーツルーム!

畳ですけどね。

合宿とは、何かと時間が前倒しになる行事です。夕食も17時30分から。毎回感謝の気持ちを新たにするために「いただきます」係と「ごちそうさまでした」係を指名することにしました。初日の夕飯の「いただきます」係は、今期から入った、大学一年生の山崎寛大くん。山崎くん、TYOのためにコントラバスを買って、この合宿にも持参しての参加です。

今日は1日移動してこの日本の先島諸島、石垣島までたどり着いたから、みんなお腹が空いていたのかな。

みんな、笑顔でにこやかな晩餐。

本日の夕飯でございます。

この夕飯後のタイミングで、わたくしも仕事でお世話になっている、石垣市観光交流協会、つまり地元の観光協会の高倉大事務局長に石垣島および八重山諸島についてお話をいただきました。

ご本人は千葉のお生まれなのですが、お父様が秋田、お母様が会津若松のご出身だったとのことで、東北人としての共感、石垣島、八重山諸島の魅力について語っていただきました。

あえて240年前の明和の大津波の話もしていただき、80メートルを超える津波が襲い、当時2万人の人口の約半分が犠牲になってしまわれた史実とともに、前日に人魚からお告げを聞いた集落が避難をして生き延びたというマジカルな言い伝えも伺いました。

さらに各種観光パンフレットやメモパッドをお土産にいただきました。どうもありがとうございました。食後は明日からの練習を行う体育館で音出しをするメンバーもいれば、来たばかりの館内をうろうろする人もいて、そのうちあたりは真っ暗に。また地元の天文観察の有志の方にお越しいただき、ジェット気流の影響を受けない日本で最も美しいとも言われる天体観察を行いました。

青少年の家の屋上は国立天文台もすぐそばにある観測には好立地にも関わらず、しかし、今日はあいにく満月の前日、十四日月、小望月。

ここには写っておりませんが、レーザーポインターを使って、天然のプラネタリウムで解説をしていただきました。子午線、黄道にはじまり、北極星、北斗七星、夏の大三角形などなど。北極星を地元方言で呼ばれていたり(忘れました・・・)、中国経由の道教の影響があるのかなと思いました。という深掘りはともかく、

あたり真っ暗な中、フラッシュ撮影してみました。

月のおかげで星は見にくい夜でしたが、その月がきれいでした。こんな本格的な望遠鏡で見せていただけました。

覗いてみると、

まさに「お月様」と拝みたくなる神々しさ。みんな大喜び。続いて見せていただいた生の土星(ライブで光配信ですよ)には、しっかり輪をともなった星の姿をこの眼にすることができました。

夏合宿の初日から石垣島のみなさんのご厚意に預かり、貴重な体験をさせていただきました。どうもありがとうございました。星に願いを。4日間よろしくお願いします。