OUR STORY
支えられるから、
支えるへ。
東北ユースオーケストラ
empowered by Ryuichi
Sakamoto
empowered by Ryuichi
Sakamoto
復興は終わったと誰かが言っても、
私たちが 3.11 を忘れることはない。
坂本龍一という存在がこの世界から消えても、
彼の魂が消えることはない。
坂本は言った、
この広大な音楽の地平を、
傷つき逆境にいる子供たちに 知って欲しいと。
悔しいけれど世界は災害と争いに満ちている。
音楽は、生きようとする力を引き出すことができる。
ならば、音楽に励まされてきた私たちが、
この先できることはなんだろう。
支えられるから、
支えるへ。
東北ユースオーケストラ
empowered by Ryuichi Sakamoto
東北ユースオーケストラは、2013年9月から10月にかけて、宮城県松島町にて開催された東北と世界をつなぐ音楽祭「Lucerne Festival ARK NOVA 松島 2013」をきっかけに企画・編成されたオーケストラです。楽団員は東日本大震災の被災三県(岩手県・宮城県・福島県)を中心に、ふだんは異なる組織で演奏をしている小学校・中学校・高等学校・大学の子どもたちが、プログラム(演奏)ごとに楽団編成を変えながら活動します。東北ユースオーケストラの活動は、単なる演奏目的にとどまりません。東北の子供たちが、優れた音楽家による指導や演奏をはじめ、普段は会うことのないさまざまな人々との交流を通じて世界を知り、沢山の仲間たちとともに経験していく「成長の場」と考えています。子どもたちの活力が、周囲の大人や地域全体、そして東北全体に活力を与え、あたらしい未来をつくりだすことを目指しています。
”音楽でしか表現できないことが、沢山ある。言葉ではうまく伝えられないことも、音楽では伝えることができる。私たちは音楽を通して多くの感動を伝えていきたい”そんな思いを胸に、震災を乗り越えて生まれた強くて美しい音楽を、東北から全国、そして世界へ届けていきます。
2014年3月、「こどもの音楽再生基金」を引き継ぐ形で、「一般社団法人東北ユースオーケストラ」が設立されました。以後、毎年3月の定期演奏会の他、有志演奏活動、依頼演奏など、音楽を通した心の復興のための活動を行っております。
2013年9月、スイスルツェルン音楽祭による復興支援イベント「ルツェルン フェスティバル アーク・ノヴァ 松島2013」に出演する期間限定の団体として「東北ユースオーケストラ」(指揮:坂本龍一)が結成されました。
2011年7月、音楽家の坂本龍一さんが発起人となり、東日本大震災の被災地の幼稚園・小・中・高校に対し、楽器関連の復興支援および演奏活動の支援を行うため「こどもの音楽再生基金」が設立されました。
2011 年に設立した「こどもの音楽再生基金」をきっかけとして、東北の子供たちと音楽を通じて接する機会を得、3年間の基金の活動が終わった後もお互いに分かれ難く、せっかく知り合って何かを築いてきたのだから、もっと発展させたいねという気持ちをもって「東北ユースオーケストラ」は始まりました。東北のために何かしたいという、大人の勝手な善意の押しつけではないかと危惧した面もありますが、団員を募集したところ100名を超える子供たちが手をあげてくれました。
その一人一人の応募動機を読むと、やはり震災が大きく彼らの胸に痛みとして残っており、また同時に音楽をすることでその傷を癒し、乗り越えようとしていることに強く心を動かされざるをえません。
どうか今後末長く「東北ユースオーケストラ」を支えていただけますよう、お願いいたします。
坂本龍一