REPORT

#東北ユースオーケストラを続けたい

このレポートを読んでくださりありがとうございます。
東北ユースオーケストラはみなさまのご支援によって成り立っております。 活動に対する寄付・募金については随時受け付けておりますので、ご協力の程よろしくお願いいたします。


みなさん、ごきげんよう!
福島県出身、ヴァイオリンパート、高校2年生の佐藤瑞季です。

私が音楽に出会ったのは3歳の時に行ったピアノの体験教室です。小さい時から音楽を聴いて歌って踊ることが大好きでした。

実際にヴァイオリンに出会ったのは中学一年生の時です。当時はまさか自分がヴァイオリンを弾くようになるなんて思ってもいませんでした。
部活動体験会で初めて近くでヴァイオリンを見て、聴いて、触りました。
その感覚が忘れられず、強い憧れでヴァイオリンを始めました。

震災当時、私は2歳でした。
震災の記憶が鮮明に残っている、と話すと、皆に疑われますが、本当に鮮明に覚えています。
怖くて怖くてたまりませんでした。
私の父は消防士で、震災当時はもちろん出動しなければなりませんでした。なので、私と母。しかも、母のお腹の中には弟がいました。そのため、祖父母とよく一緒にいた記憶があります。
とにかく、寂しくて、不安でした。
今でも思い出して悲しくなることがあります。

東北ユースオーケストラは知人からの誘いで知りました。
なんせ、ヴァイオリンを始めて1年しかたっていなかった私にはオーケストラという存在すらよく分かっていませんでした。でも、今思えばあの時応募してよかったなと、心から思います。

私にとっての東北ユースオーケストラは心の拠り所です。私にとって音楽は心の特効薬なので、練習がある日は元気100%になります。
いつも仲良くしてくれる仲間とお話をして演奏できる、月に1回のスペシャルイベントです。ただ、楽しいことだけではありません。周りには、たくさんの実力者がいて、その中で自分が演奏する。そのことに強い不安と恐怖を感じることがあります。
私がこんな場に居ていいのかと考える事もたくさんありますが、それでも東北ユースオーケストラの団員として、ずっとずっと演奏することが出来たらいいなと思います。やはり、初心にかえると東北ユースオーケストラが私の居場所だと感じます。

私は残念ながら坂本監督に直接お会いしたことはありません。でも、8期の演奏会を病室から聴いてくださっていたこと、終演後にメッセージをくださったこと、幸せな思い出として心に残っています。
そして何より、私に最高の居場所を作ってくださりありがとうございます。大好きな仲間と楽しく音楽ができる居場所を作ってくださったことに感謝です。

初めて東北ユースの活動に参加した日は、なんて恐ろしい場所にきてしまったんだ、と正直思いました。ヴァイオリン始めたての私にこんな音楽が奏でられるのかと、不安でたまりませんでした。
でも今は、みんなで演奏できることがとても幸せです。
とくに入団した8期では、先輩方にたくさん迷惑をかけてしまいました。技術面、練習に対する考え方、取り組み方、沢山指導していただきました。

たくさんの方のおかげで今では少しずつ成長出来ているのではないかと思います。
もちろん技術的にも精神的にもまだまだ未熟ですが、演奏することが楽しいと感じることができるようになりました。
これからもっともっとたくさんのことを学んで、たくさん練習して、自分の演奏にもっと自信を持てるようになりたいです。

私の夢は3つあります。
1つ目は東北ユースオーケストラとして、有志演奏活動に積極的に参加することです。
初めて有志演奏に参加した際、3月の演奏会では味わえない、なんともいえない楽しさを感じました。
聴いてくださる方の近くで演奏できることが有志演奏の醍醐味です。
私達の音を聴いて見てくれる方々の顔を見ながら演奏できるのはとても幸せです。そして、有志演奏はカルテットなど、オーケストラより小規模であることが多いです。
そのため、学べることが沢山あります。自分が演奏する一つ一つの音への責任を強く感じます。
2つ目は東北ユースオーケストラを支えられる存在になることです。今の私はまだまだおこちゃま状態。先輩方に甘えてばかりです。
でも、東北ユースオーケストラに貢献したいという思いはいつも心にあります。
どんな形になろうと、いつか、東北ユースオーケストラを支えられる立場になれるように、たくさんの仕事をこなせるように、頑張りたいです。
技術面が未熟でも東北ユースオーケストラに貢献できることはたくさんあると思っています。
今は団員レポート等少しずつ仕事を任せてもらえることが多くなり嬉しさと大変さを感じています。
東北ユースオーケストラが長く長く続くよう、できるお仕事はお手伝いしていきたいです。

3つ目は音楽療法士になる事です。
私が辛い時、いつもそばにいてくれるのは音楽です。
私が音楽に救われたように、誰かを私の音楽で救いたい、そう思っています。
音楽を聴いて嬉しくなったり、感動したり、怖くなったり、悲しくなったりする、この音楽による感情の変化を大切にしたいです。
そんな夢を叶えるために、これからもたくさんの仲間から沢山のことを学び、成長していきたいと思っています。

音楽は心の特効薬です。
嬉しい時も、楽しい時も、悲しい時も、辛い時も、いつも音楽はそばにいてくれます。
私の大好きな音楽、これからもずっとそばにいる存在でありますように。
そして世界中の人が音楽で幸せになれる世界でありますように。

ヴァイオリンパート 佐藤瑞季


#東北ユースオーケストラを続けたい

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