3月21日(金)、団員の晴れ舞台であるサントリーホールでは、昼夜の2公演ともに満員のお客様からあたたかい拍手を受けることができました。ご来場くださったみなさま、ありがとうございました。
ステージでは整然と演奏している団員ですが、こちら出番前の下手舞台袖の様子です。
定期演奏会のMCとして皆勤賞の渡辺真理さんを巻き込んで、団員は弾けておりました。
今回の特別ゲストであるウクライナ人、イリア・ボンタレンコさんは4日前の河口湖合宿から参加してくれました。
彼は現在ロンドンで音楽の勉強中で、美を追求する憂国の貴公子として近寄りがたい存在なのではと懸念していました。しかし、合宿中の休憩時間では。
23歳の陽気な青年として団員とUNOに興じていました。
本番での坂本龍一監督作品『Piece for Illia』のソロが見事に響き渡ったことは言うまでもないでしょう。
坂本監督のYMO時代の名曲『東風』の本邦初のオーケストラアレンジの演奏は前半のハイライトでした。
ピアニストの三浦友理枝さんによるパフォーマンスは、坂本監督の生前最後のライプとなった『Opus』でのピアノ演奏へのオマージュに満ちたものでした。
第2部は俳優の吉永小百合さんとの共演からはじまりました。ご多忙のところ初回から欠かさずゲスト出演してくださっています。
今年は、福島県出身の和合亮一「詩の黙礼より」、広島県出身の大平和子「慟哭」、沖縄県出身の安里有生「へいわってすてきだね」の三篇の詩を、坂本監督作曲作品に合わせて朗読してくださいました。最初の「BB」とそれに続く曲は、坂本監督ピアノ演奏データをグランドピアノの自動演奏機能で再生し再現した、時空を超えた共演となりました。
「Parolibre」では三浦さんの手によるピアノ演奏に。
この日のステージでも「東北ユースオーケストラの宣伝部長」と宣言してくださった吉永さんのおかげで多くの報道がなされました。
WEB記事の一部をご紹介します。
・サンスポ「吉永小百合がオーケストラの恒例演奏会で詩を朗読 「これからどうやって生きるかの岐路にある」」・デイリースポーツ:吉永小百合 戦後80年に平和を訴える「日本人として伝えなければいけないことがある」 生前の坂本龍一さんの映像に合わせて詩を朗読・スポーツ報知:吉永小百合、極めて異例 80歳になった心境と決意を自ら語る 「大変な年齢」も現役続行を宣言・共同通信:平和へ祈り込め東北ユース演奏会 坂本龍一さんが若者と立ち上げ・スポニチ「平和への願いを込めて朗読する吉永小百合」・日刊スポーツ「坂本龍一さん監督楽団演奏会に生前、楽曲共同制作したウクライナ人バイオリニスト出演」・ENCOUNT「吉永小百合「世界中のみんなで考えていかなければ」 2000人の観客の前で平和を祈る朗読を披露」
吉永さんが長年続けられてこられた「平和」を願う詩の朗読活動への静かで熱い思いが、取材記者に、会場のみなさんに深く届きました。
小学一年生の詩「へいわってすてきだね」は、
「これからも、ずっとへいわがつづくように
ぼくも、ぼくのできることからがんばるよ。」という句で締めくくられます。
まさに吉永小百合さんの平和に対する真摯で誠実な取り組みと重なります。平和は概念や理屈で得られるものではありません。
演奏会の模様は一部、
・日テレNEWS「東北ユースオーケストラ 坂本龍一さんの名曲『The Last Emperor』・『東風』を演奏」
https://news.yahoo.co.jp/articles/2e439d303e3bb667e8dd5fdb175d8baf9255d2d9
でご覧いただけますが、
3月28日(金)23:59までならオンライン配信チケットご購入でご覧いただけます!
これはとてもとても貴重なチャンスであると自信を持ってお薦めいたします!!
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東北ユースオーケストラのへの支援にもなる、超プレミアの超限定配信です。
ぜひご鑑賞ください!
終演後の出演者のみなさまの晴れやかな笑顔です。
夜の公演後に吉永さんがダブルピースサインを決めてくださいました。
また昼公演の後には団員から毎年恒例の吉永さんへのお礼の寄せ書きをお渡しすることができました。
今回の公演の成功も発足以来指導をしてくださっている指揮の栁澤寿男さんのおかげです。
おつかれのマエストロねぎらう吉永小百合さん、渡辺真理さんのスリーショットでレポートは締めくくりです。
ともあれ10期の定期演奏会が無事終了し、団員たちは地元に帰っていきました。
ご来場、ご支援をありがとうございました。
引き続き東北ユースオーケストラの活動にご注目ください。