定期演奏会の直前盛岡合宿、第一日目がスタートできました。
なんとか22日(火)の演奏会場である盛岡市民文化ホールに団員達が集まることができました。
コロナがようやく落ちついて、多少のびのびと3年ぶりの演奏会を迎えられると思っていたら、16日午後11時36分のまさかの大地震が起きてしまいました。
東北新幹線の橋脚が損傷したとのニュースに今年も演奏会ができないのかと思ってしまいました。
今朝、東京組は午前7時に新宿西口に集合することができました。
しかし、現れない団員から電話が。
「いま新宿駅のプラットフォームで迷ってしまって」
「何が見えますか?」
「代々木方面というところにいるんですけど」
「そこ、出ちゃ駄目!」
代々木と新宿では山手線で一駅ですから。
慌てて小走りで向かってきた廣野匠香さんに「ひょっとして新宿駅は初めて?」と聞くと、
「1回だけ来たことがあります!」
それは仕方無いですね。
すると男子団員取りまとめの丹野裕理くんが、
「ヴィオラの武澤くんが今、起きたそうです。調布なので今から1時間かかるそうです。」
その起床時間は、どこでもドア持ってる人ですよ。
「自力で来い、と言って。」
ということで、まさに見切り発車いたしました。
その後、武澤くんから電話がかかってきまして、
「21時過ぎに盛岡に着けそうです」
「どうやって来るの?」
「まず、新潟に行って、秋田を経由して盛岡に行きます」とのこと。
問題が起きてもなんとかする。
ミスを挽回する勉強ですね。
今後、武澤くんが人生の重要な局面で寝坊しないことを祈ります!
さて、東北自動車道を走るバスも雪景色となり、盛岡に着くまでに抗原検査のキットを配り、全員の陰性を確認しました。
8時間かけて東京から盛岡に到着。先に着いていた仙台組、福島組のバスの団員と合流できました。
まずは団員に対し、今回の大地震の影響を受けて、公演に変更が生じることを東北ユースオーケストラ のテクニカル・ディレクター、事務局のプロマックス社長の飯島則充さんから説明してもらいました。
地震のためホールに損傷のあった2公演、宮城公演である23日(水)東京エレクトロンホール宮城(仙台市)、福島公演である24日(木)とうほう・みんなの文化センター(福島県文化センター)大ホール(福島市)は中止となったこと。
現在も闘病中の坂本龍一代表・監督は出演に向けて調整してまいりましたが、体調不十分のため、残念ながら直前合宿の参加と岩手公演の出演はキャンセルとなったこと。
地元団員たちのあきらかな落胆を感じましたが、岩手と東京の公演ができることを喜んでくれているはずです。
何より大地震の3日後にこの合宿をスタートできたのは、飯島さんはじめ岡田さん、磯崎さん、松隈さんの事務局プロマックスチームの猛烈なスケジュール変更作業のおかげでした。
団員達とともに大きな拍手で感謝の意をお伝えしました。どうもありがとうございました。
引率の先生としては、
「小学生、中学生の団員もいるので、大学生、高校生は気にかけてね。合宿中、ひとりにならない、ひとりにしない。2人以上で行動しましょう。団員以外との濃厚接触は避けてください。
東北ユースオーケストラ は、困難に負けないスピリットがありますから、最後のサントリーホールで良い演奏をするまで、気持ちをひとつに。行動に気をつけて。」でした。
各パートに分かれて1時間ほど練習した後は、晩ご飯。
あたたかい牛丼をメインにした食事でありました。
食事の後は、団員の親睦を深めるリクリエーション・タイム。
企画・司会は、チェロの芦名礼佳さん(郡山市出身、大学4年生)、ヴァイオリンの鈴木南美さん(仙台市出身、高校2年生)です。ともに第1期からのメンバー。成長したなぁ。
12の班に分かれての自己紹介とジェスチャーゲーム。その写真をまとめてアップします。
今日は1日、移動でおつかれさまでした。
みんな興奮していると思いますが、しっかり寝てね。
明日は早朝から練習開始です!