2月26日（土）、27日（日）と２週連続となる合同練習会を行いました。

3月の定期演奏会まで１ヶ月を切り、
先月の合同練習会の見送り分を取り戻すべく、
先週に引き続き福島市で合同練習会を行いました。

今の感染拡大状況にも関わらず練習場所を貸していただけたのは、
先週同様の協賛社である全国共済農業協同組合連合会（JA共済連）さんがオーナーである飯坂温泉の摺上亭大鳥旅館の宴会場です。
２週にわたってどうもありがとうございました。

場所はJR福島駅から乗り換えて、福島交通飯坂線の福島駅へ。今回は先週と違い、2日目から現地で練習に立ち会うわたくしは、見慣れた団員女子集団を発見。

７年前に第１期として入団してきた小学生や中学生もすっかり大人びていて、あらためて時の月日の流れを感じます。

ホームには「撮り鉄」の方たちがカメラを構えているので、つられてシャッターボタンを押しました。「いい電」です。

この単線のレトロな電車に乗って、約２０分で飯坂温泉駅に到着。そこから、バスに乗って練習会場に向かいます。

旅館の中の練習会場の前にデスクを置き、「水際対策」として冒頭写真のように抗原検査を全員が行います。

今回のミス抗原検査の一枚は、キャプテンの田嶋詩織さん（ホルン）です。

できるだけスピーディに全員の検査を正確に出すための手順、実施が求められます。２年前には想像すらできなかった事務局の仕事です。

約５分ほどで陰性の結果が出た人の名前を呼び、練習会場に入ってもらいます。

この日も午前中は栁澤寿男さんの指揮指導でベートーヴェンの第九に取り組みました。

お昼は別室の宴会場でJA共済福島県連さんからの差し入れのお弁当を美味しくいただきました。何から何までありがとうございます。

これまでなら賑やかなランチタイムですが、「できればマスクをつけて食べて欲しいけど、とにかく黙って食べよう！」のお願いに応えてくれて、東北ユースオーケストラらしからぬ静けさのあるお昼休みです。

午後は坂本龍一監督の新曲「いま時間が傾いて」から弦セクションによるゲスト（のんさん、吉永小百合さん）による共演パートの練習へ。

管楽器、打楽器パートにとってみれば休憩時間になりますが、みんなそれぞれに有意義な時間を過ごします。

こちらホルンパートの３人（左から三上玲央くん、田嶋キャプテン、菊野奏良くん）は、演奏会の開演前の演目を真剣に練習中。

かと思えば、その隣り。

パーカッションの冨澤三兄弟次男の冨澤拓己くんが、同じパートの今期から入った７期生、鬼澤紘子さん（小学６年生）が取り組んでいる宿題を手伝おうとして嫌がられていました。拓己くんも今年の春から立派な社会人なんだけど、小６から駄目出しを受けるという東北ユースオーケストラ の伝統です。今は学校の先生になった冨澤長男の過去を見るがごとくの光景にほほえんでしまいます。

そんなことはお構いなしに、弦パートの練習は粛々と進んでいます。

この日は、メディアのライターさんの取材が入りました。

トランペットの秋葉くんとファゴットの五十嵐さんという2人の医学部生がいたので取材を受けてもらいました。医学部に進学した理由に東日本大震災があったという話をあらためて聞くと、震災から11年目を迎えてもひとりひとりの中で311は続いているなと感じます。取材の模様は「CHANTO WEB」で近日中に記事になります。

すると、休憩部屋では。

なんと、にわか家庭教師の先生が様になっていました。その前にはPCで作曲する人。その後ろには、やはり開演前の演目を練習する団員たち。話し声は静かでもいつもののびのびしたムードに安心いたしました。

全体の合同練習が終わったあとも、音大生の関根慧くん（オーボエ）が、高２の石川彗花さん（ピッコロ）を個別指導！

みんなで演奏レベルを上げていこうという意識、行動に拍手です。

打楽器の積み込みを行って、次にこの楽器に会うのは、盛岡での本番直前合宿かと思うと、ついに迫ってまいりましたね。

恐縮ながら深いお辞儀をされる大鳥旅館の方々と陽気に手を振る福島事務局の竹田学さんに見送られ、練習会場を後にしました。こちらこそ深いお辞儀で深謝でございます。お世話になりました。どうもありがとうございました。

そして、先週のレポートに続き、繰り返します。

来月の３年ぶりとなる定期演奏会は、
3月22日（火）岩手県 盛岡市民文化ホール 大ホール　ゲスト：のんさん
3月23日（水）宮城県 東京エレクトロンホール宮城　ゲスト：吉永小百合さん
3月24日（木）福島県 とうほう・みんなの文化センター（福島県文化センター）大ホール　ゲスト：吉永小百合さん
3月26日（土）東京都 サントリーホール 大ホール　ゲスト：吉永小百合さん
と東北ユースオーケストラ 史上初の４公演となっています。

坂本龍一監督が東北ユースオーケストラ のために書き下ろしてくださった新曲を世界初演、全国の自然災害の被災地より生まれた「つながる合唱団」によるベートーヴェンの第九などと聴きごたえのあるプログラムになっています。

くわしい情報はこちらをご覧ください。
http://tohoku-youth-orchestra.org/#liveinfo

団員のみなさん、練習しましょうね。もう次は盛岡での直前合宿。元気に健康第一、安全第一でお会いしましょう。

このページを目にとめてくださったみなさま。会場に足を運び、東北ユースオーケストラ の音をリアルに体験していただけたらうれしいです！