11月の合同練習会を福島市で。
11月7日の日曜日、立冬の日に福島市の福島民報ホールをお借りして合同練習会を行うことができました。
紅葉する木々に取り囲まれ、団員があちらこちらから集まって、検温手指消毒に管楽器担当以外はマスク確保など感染対策を入念にしつつも、合奏の練習ができる有り難さ。
朝10時からの練習前に一般社団法人東北ユースオーケストラ の代表理事の押木正人さんから今期の団員に向けて初対面の励ましのお言葉をいただきました。
株式会社ヤマハミュージックジャパンの代表取締役社長でもある押木さんは、イベント立ち合いなど休日勤務も多い中、日程の合間をぬって16時30分の練習終了まで現場に立ち会われました。ピアノをはじめとるす楽器やオーディオなど、コロナ禍の需給ギャップが生まれてしまって、お客様のお望み通りに納品できず、商品によっては値上げせざるを得ない事態だそうで、「うちは謝ってばっかりです」とのご苦労をこそっとお聞きしました。
まずはベートーヴェンの第九の第4楽章から栁澤敏男さんによる指揮指導で練習開始しました。ちなみに「合唱付き」の合唱パートは、栁澤さんが歌っていらっしゃいました。指揮者と合唱のリアル二刀流ですね。
ふらりと予告なく現れる人もいます。
段ボール箱を抱えたマスク姿だと、こっそり店の商品を持ち出すコソ泥みたいに見えてしまいますが、OBの冨澤悠太くん(チューバ担当)でした。この4月から地元いわき市の工業高校で世界史と地理の非常勤講師として教壇に立ちながら、健康診断で成人病の疑いが出たため、マイナス10キロの体重減の成果を出す節制中とのこと。
団員への差し入れも忘れず、缶ジュース2箱を抱えて見学に来てくれたのでした。しかも、今期7期には冨澤先生の紹介により勤務先の勿来工業高校から2名が入団してくれたのです。先生としての風格が出てきて頼もしい限り。
事務局メンバーと降り番のパーカッション浅野さんとも何年ぶりかの再会です。
昼休み、来年3月のJA共済の広告制作の下取材のために、第7期のメンバーに集合してもらいました。
制作担当のI&Sさんからの趣旨説明。長年スポンサードしてくださっているJA 共済のスペシャルサイトは、団員がタレントとしてキラキラしております。ぜひ↑をクリックしてご覧ください。
この日はJA共済福島連さん製作のオリジナルグッズ、クリアファイルと楽譜を止める用のクリップを団員向けに配りました。
OBOGからの差し入れも横に並べました。
冨澤祐太くんからのりんごジューズ、オレンジジュースの右隣には、第1期から第3期までヴィオラパートを担当した服部未来子OBOG会の会長が、北海道の札幌市から銘菓ロイズのチョコレートを「今日の練習も安全第一、健康第一で頑張ってください!」というメッセージとともに送ってくれました。お二人ともお気遣いをありがとうございました。
その冨澤くん、TYOの冨澤三兄弟の長男として、広告制作の取材に午後の練習時間の間に応じてくれました。
午後もベートーヴェンの交響曲第九番からはじまった練習の様子を以下、写真で。
休憩をはさんで、坂本龍一監督のTYOのためのオリジナル楽曲「いま時間が傾いて」の合奏練習のために、本日参加のパーカッションパートがスタンバイです。
前回の合奏練習で11拍子の変拍子にてこずったパーカッションは、栁澤さんから「太鼓の達人だと思って練習してください」と宿題を出されていましたが、今日はバッチリ。「かなり練習した成果だとわかりました。拍手!」と全員から称賛されていました。
何年ぶりかの再会シリーズは続きます。
第1期の同級生である、OB冨澤悠太くん(チューバ)と最終年度を迎えた中村祐登くん(トランペット)です。この二人の微妙なソーシャルディスタンスは、コロナ禍だからゆえではなく、その前からありまして、ユウタとユウトの確執につきましては、拙著『響け、希望の音〜東北ユースオーケストラ からつながる未来』(フレーベル館)でも、ひとつの章を割いて描いております。著者印税はすべて活動費に充てますので、この機会にご購入いただけたらうれしいです。
二人とも親御さんが教員で、本人たちも教員志望でありながら、冨澤ユウタは来年度の教員採用試験で結果が出せず、一方中村ユウトは来年4月からの東京都内私立小学校で教員として働くことが決まっている、という、この対比でございます。冨澤長男、来年の朗報を待っています!
今日の合同練習会も「Theree TOHOKU songs』の練習に。
この時間はプロ野球のクライマックスシリーズ第2戦にあたっていたので、読売巨人軍のファンである栁澤さんにとっては、行方が気になってしかたないそぶりは一切なく、本番で声を張って合いの手を入れられるかどうかを心配されておりました。
練習終了後の撤収中のひとコマです。
ヴィオラパートのトップ、今年度で卒団する鈴木祥子さんの身長を、同じくヴィオラの小学6年生の渡辺颯太くんがいつの間にか追い抜かしているではありませんか。
颯太くんのお父上、地元で楽器店ブリリアントの経営者でもある福島事務局の渡辺豊さんも加わっての三者面談が微笑ましく、いつもの東北ユースオーケストラ の練習終わりの光景が戻ってきた感じがいたしました。
そして、こちらも何年ぶりかでの再会シーンになります。TYOの冨澤三兄弟を見つけて、記念写真といたしました。
3兄弟間でも「1年ぶり?」とか「2年ぶり?」とか確かめあっていました。
あちらこちらで何年ぶりかの再会。いいですね。
このまま新型コロナウィルスが元気になりませんようにと祈るばかりです。
おかげさまで11月の合同練習会も滞りなく終えることができました。
集団で盛岡に帰る小学生中学生ご一行を福島駅まで引率するのは、田嶋詩織キャプテンです。
新幹線のチケットを配る大学院生のキャプテンが、マスク姿で中学生に見えてしまいます(一番左)。この小学生から大学院生のフラットな関係性が東北ユースオーケストラ の大切な価値ですね。
現在、今年度の活動支援をお願いするクラウドファンディングをCAMPFIREで実施しております。返礼品として東北ユースオーケストラのオリジナルグッズを各種取りそろえておりますので、ご支援のほどどうぞよろしくお願いいたします。これまでにいただいているコメントも大変励みになっています。ありがとうございます。
来月もつつがなく合同練習会ができることを心より願っています。