REPORT

2021.07.15

第7期の活動をスタートさせました。

第7期の活動をスタートさせました。

7月11日の日曜日、東北ユースオーケストラ としては第7期にあたる2021年度の活動をはじめることができました。翌日から東京は4度目の「緊急事態宣言」に入るという絶妙なタイミングでありました。
今年度のキックオフの会場は、福島市から電車で30分ほどの飯坂町の「パルセいいざか」です。三密を避け、換気を考慮した末、慎重に場所を選びました。

この贅沢な空間での第一回の合同練習会は、今年度のオリエンテーションからはじめました。
東北ユースオーケストラ発足以来の合言葉、「安全第一」で今年度も活動していきますと宣言した上で、新規入団者や同行の保護者のみなさまにご挨拶。
継続団員69名に新規加入メンバー33名の合計102名のオケとなりました。3分の1の新しい顔を前に、震災の記憶を風化させず、音楽を通じて世界に向けて発信して行こうと、フレッシュな気持ちで東北ユースオーケストラ の活動目的を語りました。
これまでの経緯については、拙著『響け、希望の音〜東北ユースオーケストラ からつながる未来』(フレーベル館)を読んでねと新メンバーには配布。光栄なことに菊池雄星文化プロジェクト 第54回岩手読書感想文コンクールの小学生高学年の部の課題図書に選んでいただいたものですから、盛岡市から参加の小学生には「感想文を書いてくれたら添削しますよ。入選して菊池選手に読んでもらおう」と発破をかけた次第です。
そして、当日参加できなかった坂本龍一代表・監督からのメッセージを代読しました。欠席の団員もいたので、ここで紹介しておきます。

去年の5周年記念公演のキャンセルは本当に悔しかったですね。あれから1年と4ヶ月、本当に長かった。状況は変わってないようにも思えるけど、少なくとも東北ユースはこうやって練習ができることになったというのは、大きな変化です。

今日、僕は練習に立ち会えないけれど、本当に嬉しいです。僕のソウルは皆んなのそばにいて、ちゃんと聴いています。貴重な機会ですから、時間を無駄にすることなく、楽しみながらも、一生懸命励んでください。

坂本龍一

続いて事務局メンバーの自己紹介。テクニカル・ディレクターの飯島則充さん(今春よりプロマックス社長)より、来年3月の定期演奏会の日程と会場を発表してもらいました。公演は盛岡、仙台、福島と南下して、最後の東京の会場で喜びの声が漏れ聞こえました。

そして、指揮の栁澤寿男さんからは、恵まれた条件のもとで演奏できることに改めて感謝の気持ちを持って欲しいと訴えていただきました。

そうなんです。感謝と練習です。そして、新しい人たちも増えたから、あいさつしよう、です。今年度は、「感謝・練習・あいさつ」を忘れずにと言いまして、お二人をご紹介しました。

一般社団法人東北ユースオーケストラ の理事として、活動を支えていただいている荒木英幸さん(福島民報社常務・郡山本社代表)。荒木さんからは、キックオフに参加してもらった福島民報の同僚のみなさまのご紹介もあり、記者の方により当日の模様が福島民報紙の記事になりました。

そして長年にわたり協賛社としてサポートを受けております、JA共済連福島の服部道夫本部長からも来年3月の演奏会に向けた活動に熱い期待の言葉をいただきました。

今年は震災から10年ということで、10月と11月に団員によっては良い記念になるであろう依頼演奏のお話をいただいていまして、その発表もしました。

キックオフのオリエンテーションの後半は、今期のキャプテンの田嶋詩織さんからひと言、そして各パートリーダーと各係りの紹介をお願いしました。

4月から担当のホルンを究めるため、東京藝術大学の大学院に進学した田嶋キャプテンです。このマスク姿の写真はあんまりなので、この日に撮影した参加者75名のプロフィール写真の田嶋キャプテン分をアップしておきます。

新しい顔ぶれも大合流の今期、持ち前の明るさで団員をまとめて最高のパフォーマンスを引き出してくれることを期待しています。

新加入メンバーからも一人一言の自己紹介をしてもらいました。次回の練習は、8月はスキップして9月になりますが、今回参加できなかった新メンバーは一人一言のご挨拶をお願いしますね。

約1時間のオリエンテーションのあとは、各パートに分かれての自己紹介と担当決め、音出しとなりました。

こちらの会議室では、フルートとオーボエですね。

第一ヴァイオリンと第二ヴァイオリンは、ステージを広々と使っての音出し。

さっそく新人の小学生団員の音階練習を傍で特訓してくれているのは、今期のコンサートミストレス渡邉真浩さん。

第1期からの団員である真浩さんも、高校生だったのが、今や音大の4年生です。時の経つのは早いものだと感慨深く、またこの年齢を超えた交流や指導が続く東北ユースオーケストラの伝統をうれしく思いました。

2時間ほどの各パートの時間もあっという間に終わり、終了前に集合してもらいました。

みんなが揃うまでの時間、一人読書して待つ新団員。読書好きとしては、思わず「何を読んでいるの?」と声をかけたくなりましたが、我慢です。

次回、元気に会いましょうと解散を告げたあと、田嶋キャプテンがスマホを手に腕を伸ばしています。何をしているのかと思いきや、渋谷のラジオでのレギュラー番組『渋谷の東北ユースオーケストラ 』(毎週水曜日の11時30分〜)で新団員のコメントを収録していたのでした。こちらからお聴きいただけます。

帰りには、JA共済福島県連さんからの差し入れ、緑茶のペットボトルとお米のパックを受け取りました。どうもありがとうございました!

来月8月は合同練習会ができないので、9月は2回行います。
2022年3月に向けて、良いスタートが切れました!
団員のみなさまにおかれましては、「感謝・練習・あいさつ」を忘れず、コロナ対策の節制で今期の活動を充実したものといたしましょう!!