【熊本公演レポート ~コンサートの裏側編~】
ついに熊本公演レポートも、最終編です。
前日リハーサルから、本番当日の様子をお伝えします。
今回のTYO(東北ユースオーケストラ)とKYO(熊本ユースシンフォニーオーケストラ)の合同ステージのプログラムは以下の通り。
坂本龍一「Kizuna World」「Still Life」&詩の朗読(吉永小百合さん)
バーバー「弦楽のためのアダージョ」
ラヴェル「マ・メール・ロワ」
坂本龍一「ラストエンペラー」
坂本龍一「戦場のメリークリスマス」
前日(12/24) リハは、16時頃からスタート。
福島と熊本でそれぞれ練習してきたものを、このリハーサルで初めて合わせることになります。どうなることやら…。引率係としては、少し心配しておりました。
管楽器のパート分担をやり直したり、慣れないホールの響きに合わせて音量バランスを調整したりと、最初はバタバタした様子も見られました。
合わせてみないと分からないことが、やはりたくさんありますね。
休憩中、楽屋でのお弁当タイムの様子。
一方、その頃ステージでは…。
ラヴェルの「マ・メール・ロワ」では、ヴァイオリン首席奏者とヴィオラ首席奏者のソリがあります。
それぞれヴァイオリンをTYOの渡邉さん、ヴィオラをKYOの石抜さんが担当するのですが、休憩時間になってもステージに残り2人で確認をしていました。
休憩後は再び合奏をして、この日は練習後すぐに解散しました。
翌日の本番日に備え、休養です。
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本番当日(12/25)。
午前中のゲネプロの様子です。
改めて、ステージが広いです…。
100人近い団員と、ハープやピアノ、チェレスタや打楽器が乗っても余裕の広さ。
特に苦戦していた、バーバーのアダージョの練習に特に時間をとっていました。
ゲネプロ後のステージ裏にてパシャリ。
TYOとKYOの交流3日目となり、もうすっかり仲良しです。
また、今回もうれしい差し入れを頂きました。
吉永小百合さんからは、ぽんかんと早生みかん。
NHK熊本放送局さんから地元のお菓子「めんべえ」です。
ありがとうございました!
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さて、ここまで大きな事件もなく進んできた熊本の旅ですが、やはり何も起こらないはずは無かった。
トラブル発生です。
TYOのホルンパート大槻君の楽器のベルが、外れなくなってしまったのです…。
前日から外れなくなったとのことで、いろいろ試してもどうしても外れない。
楽器ケースに入れることができないので「毛布にくるんで段ボールに入れて持って帰るか…?」とも想定しましたが、
急遽地元の楽器屋さんにリペアに来て頂き、本番前には直りました。
さすがプロの技…。 ひと安心です。
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午後2時。いよいよコンサートが開演!
第1部は坂本監督のピアノソロステージから始まりました。
続いて坂本監督、ヴィオラ奏者の安達真理さん、チェロ奏者の藤原真理さんのトリオステージ。
坂本作品で構成されたプログラムでした。
母と暮らせばメドレー
Bibo No Aozora
Seven Samurai
Parolibre
Happyend
Aoneko noTorso
The Sheltering Sky
ヴィオラとチェロ、ピアノの温かい音色にうっとり…。
そして休憩を挟み、いよいよ第2部はTYOとKYOの合同ステージです。
開演前、ステージ袖にスタンバイ。
KYOは白いシャツに黒いボトムス、TYOは黒ポロシャツにスカーフと、それぞれの「いつもの衣装」で臨みました。
まずは坂本龍一監督 作曲の「Still Life」「Kizuna World」の演奏に合わせ、吉永小百合さんの詩の朗読。
熊本ゆかりの石牟礼道子さん、熊本地震からの復興をテーマにした中学~25歳までの青少年を対象にした文芸作品のコンクールの入選作から3篇、福島の詩人、和合亮一さんとその教え子たちの詩を朗読されました。
そしてバーバー「弦楽のためのアダージョ」、
ラヴェル「マ・メール・ロワ」に続き、
坂本監督作曲の「ラストエンペラー」と「戦場のメリークリスマス」を演奏。
アンコールは坂本龍一監督作曲「Etude」。
吉永小百合さん、安達真理さん、藤原真理さんも手拍子で参加!
無事、演奏会終了です!
ご来場くださった皆様、ありがとうございました。
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演奏会後は、会場内の広い会議室で打ち上げパーティ。
熊本市の方の素敵な演出で、クリスマスツリーも用意されていました!
クリスマスはずっと練習・演奏漬けだった団員達も、最後にクリスマス気分を味わうことができ嬉しそうでした。
そして大西一史 熊本市長(Twitter:@K_Onishi )にもご挨拶を頂きました!
https://twitter.com/K_Onishi/status/1209969266604163077
熊本市長の呼びかけで、登場したスペシャルゲスト!
くまモンサンタです!
くまモンが登場した瞬間、大歓声。
くまモン体操『くまもとサプライズ!』を披露してくれました。
くまモンに初めて会った坂本監督のコメントは、「思ったより、目が細いんだね」でした。
確かに。黒目が細いです。
そして、くまモンをセンターに、集合写真を撮影。
くまモン大人気です!
名残惜しまれながらも、ここでくまモンタイムは終了。
栁澤先生のご発声で、乾杯です!
スイーツと料理に飛びつきます。
本番を終えて、お腹がすいていた団員達にはうれしいビュッフェスタイル。
各々食べたいものを、食べたいだけ取っていきます。クリスマスに頑張ったご褒美ですね。
また今回、熊本市の方から嬉しいプレゼントも頂きました。
熊本県南関町の竹のお箸を作っているメーカー、ヤマチク(https://yamachiku.stores.jp/)さんの竹箸です。
打ち上げの場で使ったお箸を、紙のケースに入れて持って帰れる、エコで素敵なプレゼントです。
また、熊本下通で行われていたクリスマスマーケットオリジナルのマグカップも頂きました。赤いツリーのデザインがとてもかわいいです。
料理を食べながら、歓談タイム。
栁澤先生とも、演奏会の感想を語り合ったり…
KYOの皆さんと過ごす最後の時間ということで、記念撮影大会がはじまります。
コントラバスパートで!
フルートパートで!KYOの皆さんはフルートケースに坂本監督のサインをゲットしてご満悦です♪
TYO渡邉さん&KYO石抜さん。「 マ・メール・ロワ」のソリ、お疲れ様でした!
会場の時間ギリギリまでパーティは続き、会話の絶えないとても楽しい時間でした。
大学生団員達は、KYOの皆さんと二次会で熊本の夜を楽しんだようです。
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翌日、東北へ帰る日です。
地元紙・熊本日日新聞にも公演の様子が取り上げられていました。
朝、熊本から福岡空港へ向かうバス。
ホストファミリーの皆さんが見送りに来てくださいました。
ホームステイをさせていただいた団員に話を聞いたところ、「おいしいご飯をご馳走になったり、とても親切にしてもらいました。ダメ人間になっちゃいそうなくらい…!」とのことでした。
ホストファミリーの皆さん、本当にありがとうございました。
(コントラバスを担いで京都へ帰還する西丸くんは、熊本で解散です!)
熊本から福岡へバスで移動し、福岡空港から羽田組・仙台組に分かれます。
東京の大学に通う団員達は羽田空港組です。
仙台空港組。仙台から福島・宮城・岩手へ帰りました。
大きな事故なく、3泊4日の熊本の旅を終えることができました。
音楽を通して生まれたこの「ご縁」を大切にしていきたいと思います。
KYOの皆さん、熊本市の皆さん、ありがとうございました。