「三陸防災復興プロジェクト2019 クロージングセレモニー」のレポートです。
2019年8月7日、「三陸防災復興プロジェクト2019クロージングセレモニー」に坂本龍一代表・監督&東北ユースオーケストラのピアノ五重奏が出演しました。
開催地となったのは「奇跡の一本松」が有名な陸前高田市。東日本大震災では津波の大きな被害を受け、住宅約8200戸のうち、約4割にあたる約3400戸が被災しました。
震災から8年経った陸前高田には、海岸に高さ12メートル、全長2キロの巨大な防潮堤が建設され、海の近くの土地は、かさ上げ盛土工事が行われていました。
今回参加した弦楽器メンバーは
1st Violin 伊藤拓也くん
2nd Violin 井澤佳子さん
Viola 渡邉真浩さん
Cello 誉田憲丸くん
4人が弾いたのは「TSUNAMI VIOLIN」という、震災で発生した津波で倒壊した家屋の柱や流木から作られた楽器です。
https://classic-for-japan.or.jp/special/tsunami/concept.php
表板は「松」、裏板と横板は「楓によく似た硬い木」でつくられ、魂柱には陸前高田「奇跡の一本松」の木片が用いられているそうです。
復興への祈りを込めて、楽器の裏面には一本松の絵が描かれています。
これまで世界中の音楽家たちがこの楽器で演奏リレーをしてきており、
チェロはあのヨーヨー・マさんも演奏したのだとか…!
https://classic-for-japan.or.jp/special/tsunami/about.php
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さて、本番前日の8月6日に陸前高田入りした東北ユースメンバー。
まずは坂本監督とのリハーサルの前に、楽屋で自主練習。
事務局の飯島さんからアドバイスが入ります。
そしてステージに移動し、音響チェック。
普段とは違う、マイクを通した音の響きに団員達はちょっと驚いたようです。
そして坂本監督が合流し、リハーサル開始。
時折り、指揮も振って頂きながらご指導下さいました。
ステージリハーサルが終了し、楽屋に戻ってからも再び練習!
この日は時間ぎりぎりまで最後の詰めを行いました。
夕方にリハーサルを終え、坂本監督、団員、スタッフみんなで夕飯を食べに行きました。岩手のおいしい食材をたくさん頂きました。
坂本監督とゆっくりお話ができて団員達も嬉しそうでした。
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翌日、本番日です。
団員達の楽屋には、東北ユースの仲間から嬉しい差し入れが届きました。
岩手出身のヴァイオリン北川聖彩さんから、大粒のブルーベリー。
気仙沼出身のパーカッション三浦瑞穂さんから、スープの差し入れを頂きました。
ありがとうございます!
午前中はリハーサルです。
そして衣装に着替え、いよいよ本番!
弓先で円陣!
そしてステージへ。
今回のプログラムは、すべて坂本監督作曲の楽曲でした。
ステージのライティングも、演奏曲ごとに変わります。
最初は「Kizuna World」
「Aqua」
「Bibo No Aozora」
「Rain」
「Behind The Mask」
そして「The Last Emperor」
会場からはブラボー!の声も頂きました。
アンコールとして「Merry Christmas Mr.Lawrence」を演奏。
無事、ステージ終了です!会場のお客様から温かい拍手を頂きました。
最後に5人で記念撮影!
監督から、それぞれの名前とサインを書いたCDもプレゼントして頂きました!
さて陸前高田を後にし、このまま河口湖へ向かいます。
いよいよ夏合宿が始まります…!