夏合宿2日目の特訓とお楽しみ。
2日目の午後は合奏から分奏へ。弦セクションは、昨日からご参加いただいている東京フィルハーモニー交響楽団の第2ヴァイオリンの首席、宮川正雪さんに自ら実演いただきながら、細かい弓の動かし方や順序をご指導いただきました。ブラームスの交響曲第2番の第3楽章の様子を動画で記録してみました。
一方、管打楽器セクションは指揮の栁澤寿男さんにご教授いただきました。
弦と同じく午後は第3楽章からはじめたので、トロンボーン、チューバ、パーカッションは降りていましたが、
こちらの練習の模様もムービーでご紹介します。
約5時間の練習は、まさに特別練習、特訓になりました。さすがの栁澤先生も「今日はたくさん練習しました。もう夜の練習は無しにしましょう」とのこと。
2日間教えていただいた宮川先生を最寄りの駅まで車でお送りする道すがら、恐る恐るお話を伺ってみました。
「みんな、かなりよくなりました。大丈夫です。コンミスの佐藤実夢さんも事前にしっかり練習してきてくれているにで、ちょっと直すだけですぐ良くなります。午後の弦分奏が終わる頃には、具体的な技術や方法の話でなく、気持ちや情景の例え話で、彼らの音が変わり、表情が付いてきました。素晴らしい反応に感激しています。
実はブラームスの交響曲第2番は、すべての交響曲の中でも指折りに好きな曲です。弦はすべてのパートでソロの聴かせどころがあり、特にヴィオラはソロと伴奏が変わる変わる変わっていきます。でもこの調子で練習していけば大丈夫ですよ」
宮川さんに心強いお言葉をいただいたものの、夏合宿に参加した団員は各パートで教えていただいたことを共有してくださいね。
合宿地に戻ってみると、
全員がレストランで、
長野県の郷土料理の「おやき」づくり体験中でした。地元のお母さんたちに教えていただき、野沢菜、かぼちゃ、あんこを具にしました。
そして、作ったおやきを焼きます。
つまり、夏合宿における恒例のバーベキューに突入です。当方、引率記録役としましては毎年バーベキューの写真をいかに撮るべきかの知見を深めてきております。漫然と鉄板を撮影した、例えば、この写真、
世界のウインナー好きにしか届かない画像になってしまいます。
バーベキューを楽しんでいそうなみんなの表情に絞ります。
長野県ご出身の栁澤さんは「おやきと五平餅は小さい時に食べ過ぎたからもういい」と肉補給に専心されました。
鉄板ごとに主たる焼き手は固定しがちになり、
時に熱中のあまり写真では目立たなくなるところ、この鉄板はホルンの狩野くんが焼き手としてコンサートマスターでしたので、振り返ってもらいました。
映り込む人たちの小技も今日の特訓の充実感が推しはかられて良いですね。
もう日が暮れて何を食べているのか、見えなくなってくると、場所を移して、
これまた夏合宿らしい展開へ。
花火です。花火写真につきましても、花火をきれいに撮るにではなく、取り巻く人々の高揚した様子の「わあー」をいかに記録するかにつきまして、
時に男たちの花火をめぐる結束も見逃せません。
しかし、東北ユースオーケストラの花火においては、福島県の浜通り出身者の活躍ぶりが目立ちます。とりわけブルーのTシャツ冨澤三兄弟長男の献身的な花火師ばりの動き。
火の粉を被っても、みんなを楽しませようという気合!
今朝の遅刻を大いに挽回する献身的火付けでした。
あっという間に楽しいひと時も終わり、明日に備え、スマホの懐中電灯機能で照らさないと先が見えない暗い夜道をみんなで手をつないで帰ります。