REPORT

2018.03.17

宮城県の3.11 大震災メモリアルイベントに出演しました。

宮城県の3.11 大震災メモリアルイベントに出演しました。


3月11日(日)に宮城県と河北新報社が主催された7回目の大震災メモリアルイベントにお声がけいただき、宮城県出身中心の32名で演奏することができました。

会場は仙台の東京エレクトロンホール宮城(宮城県民会館)、今月31日の仙台公演と同じ場所です。

楽屋に続々と参加団員が集合してきました。楽屋には先日全ページで紹介したいただいた福島民報の掲載紙がありました。

ちょうどリハーサルが始まって早々に2時46分を迎えました。練習を止めて、犠牲者の方々への1分間の黙祷を捧げました。

東北ユースオーケストラの存在意義に思いを馳せ、あらためて心が引き締まりました。

本番で堂々としっかり演奏できるよう集中してリハーサルに戻りました。

今日の指揮は福島事務局の竹田学さん。普段はFTVジュニアオーケストラで講師を務めておられます。

リハーサル前の舞台でカメラを向けたらお腹を引っ込めるお茶目さが団員にも人気です。

粛々と進むリハーサルです。

約30分弱の本番で演奏する5曲を一通り練習できました。

本番に向けステージ衣装に着替えた団員のみなさんの表情をご紹介。

カメラを向けるとほとんど全員がピースサインをするということがわかりますね。

本番前に竹田さんに話を聞いてみました。

こうして普通にステージに立てるのが幸せだなあ、と思っています。さっきすぐ近くの勾当台公園でキャッチボールする親子がいたり、定禅寺通りで買い物をする家族を見たり、日常の風景がありました。お腹いっぱいご飯食べたり、ふとんで寝れたり、月並みですけど普通の日常を送れるのが一番だなぁと感じます。自分のところは津波を受けたわけではないけど、日常があることの幸せを思っています。
こうして演奏できるということも幸せです。いろんな思いをかみしめながら、みなさんに演奏を聞いて欲しいです。
今回あらためて坂本龍一監督の曲と向き合って、映画のためにつくられた曲であっても、ぼくたちの想像力を受け入れる懐の深さを感じました。「ラスト・エンペラー」「八重の桜」「母と暮らせば」の映画作品にはどれも戦争が出てきます。戦争など時代の流れに翻弄される人たち、そうしたどうしてもあらがえない事態に、それでも生きていこうする登場人物たちの意思が表現されているように思えます。

緊張の面持ちの竹田さんとはうって変わって団員たちは、

こちら下手で控えるメンバー。そして上手も、

みんなリラックスしてました。

そして、本番です。

曲目は、坂本龍一監督作品からまずは三曲、「ラスト・エンペラー」「八重の桜」「母と暮らせば」から、

そして、東北ユースオーケストラとしては初めての演奏となる、坂本監督の「Litany」。昨年の3月11日に有志演奏会で石巻を訪れた折、市内を一望する日和山公園で大学3年生の中村祐登くんがトランペットで演奏した曲です。今日の編成に合わせて仙台出身の中村くんが編曲してくれました。

締めくくりは「春の初め(作曲ルロイ・アンダーソン)」でした。

演奏が終わって舞台袖に戻ってきたメンバーたち。

竹田さんも満足な演奏に満面の笑みでした。

最後に出演者全員と東北ユースオーケストラの代表者も出て、会場のみなさんとともに「ふるさと」を合唱。

せっかくなので代表者と司会の山寺宏一さん(みやぎ親善大使)と記念撮影してもらいました。

とても思い出深い3月11日になりました。出演の機会をいただいた河北新報社さん、ご来場のみなさま、どうもありがとうございました。