REPORT

2018.02.12

あとは演奏会まで最後となる合同練習会二日目のレポートです。

あとは演奏会まで最後となる合同練習会二日目のレポートです。


2月の合同練習会の二日目は、3月の演奏会2018まで直前合宿を残すのみとなる最後の合奏での練習となります。昨晩はJA共済さんが経営される福島市の練習会場からバスで30分ほどの立派すぎる宿に泊めていただいたおかげで、今日はいつもより1時間早く朝の9時から練習ができます。

指導/指揮は福島事務局の竹田学さん。この少人数の編成になっているのは、冒頭の写真で取り上げられている新聞広告のイベントに出演する宮城県出身者を主たるチームの練習だからです。というのも大震災後毎年3月11日に行われている宮城県のメモリアルイベントでの演奏依頼を今年いただきました。主催される河北新報で先週出された全面広告に曽根瑞貴さん(ホルン、大学4年生)が写り込んでいたので、そのご本人と同じく仙台出身のキャプテン畠山茜さん(ヴァイオリン、大学3年生)に手にしてもらいました。朝から坂本龍一監督作品の「ラストエンペラー」「八重の桜」「母と暮せば」など本番での披露曲を熱心に練習していました。
この「未来へのエール2018」のイベントは2月28日まで観覧応募を受け付け中とのこと。WEBからの申し込みはこちら、になっております。特別編成による演奏を生でご鑑賞いただければ幸いです。

さてこの日は、東京からゲストがいらっしゃいました。まずは今回多大なるご支援をいただいているJA共済さんの総元締め的な方で、団員には「正式名称でご紹介しますね」とご紹介した、「全国共済農業協同組合連合会 全国本部」の調査広報部事業広報部の課長、細川雅史さんです。

毎年演奏会にお越しなだけあって今年の演奏曲への期待とともに、激励のお言葉をいただいているところのわたくしの写真を撮っている後輩がおりました。

それはともかく二日目も昼食のお弁当の差し入れを全員分いただきました。

加えて、団員一人一人に配られる緑の紙袋がありました。

中身は何かと言いますと。

いちご! しかも、苺の生産地として有名な宮城県は亘理(わたり)産の大粒照り照りです。

そして、なんとまさにこのJAみやぎ亘理にこの春就職する団員がおりました。コントラバスの曽我ひかるさん。「えー、そんな偉い人と写真を撮るなんて恐縮しちゃう!」と言いながらも、

名産品をアピールするJAの先輩後輩のいいツーショットが撮れました。

昼休みはお弁当に苺にと盛りだくさんのところ、本格的な撮影チームが東京から来られていました。

東北ユースオーケストラを支援するJA共済さんの広告を制作するためにやって来られた、広告代理店I&S BBDOの方々です。

やはりカメラウーマンさんの構えからして本格的ですね。

事前に広告の撮影がありますよと伝えていたので、今日の団員の服装もパジャマ姿ではありません。
カメラ以外のご担当はホールの隅で作業中。

何をされているかと言うと、カメラからWifiを通じてリアルタイムで飛んでくる撮影データをタブレットでチェック中なんですね。

広告業界に精通した方なら、この4人の職種を次の中からそれぞれあてはめなさいクイズに正解できるはずです。クリエイティブ・ディレクター、アート・ディレクター、コピーライター、営業。

某広告代理店には「営業の仕事は現場にいることだ」という至言があります。

さて、昼休み。トランペットのパートリーダー、中村祐登くん(仙台出身、大学4年生)が、塘英純くん(福島市の高校三年生、パーカッション)の楽譜を見ています。塘くんは過去2回の演奏会のオープニングで、ファンファーレ2重奏、3重奏とオリジナル作品をつくってくれています。前日に「今年もよろしくね」と言ったところ、なんと翌日に今年は金管8重奏のファンファーレを作曲して持ってきてくれたのでした。

進歩したファンファーレに期待したいですね。

また昼休み、食事もそこそこに切り上げて熱心に練習に取り組んでいるグループがいました。演奏会に協賛をいただいている三越伊勢丹さんのご配慮により、来月3月10日(土)に仙台三越の店舗で仙台公演のPRも兼ねて少人数のアンサンブルで演奏する機会をいただきました。仙台出身メンバーが地元の晴れがましい繁華街の一等地のイベントに出演します。詳しい情報はまたお知らせいたします。

2日目はストラビンスキー「火の鳥1919年版」を猛特訓です。さすがに2日目の午後3時頃にもなると休憩時間はぐったりしたくなりますよね。小学生中学生高校生大学生入り混じるTYOらしい和気藹々とまとまっての集団でぐったりシーンを撮影しました。

団員からのクレームにより年齢差10歳以上のしゃきっとシーンも撮影しました。申し合わせたようにみんなピースサインですね。

今年度の合同練習会も今日で最後かと思うと引率者としても感慨深いものがあり、お借りしてきた練習会場の福島民報社本社ホールのカーペットを撮ってみました。

今年度の合同練習レポートの写真に何度も写り込んだ模様ですね。団員のみなさまにおかれましては、この図像をスマホの待ち受けにするなりして、本番までの自主練のモチベーションを高めて欲しいものです。

練習の最後には広告用の集合写真を撮影しました。

そうです、ステージ上の三脚はこの時のために存在していたのです。便乗して横からスマホでパチリ。

実際の広告写真がどんな仕上がりになるか楽しみであります。

今年の演奏会では初めての試みに挑戦します。12月の合同練習会で現代音楽の作曲家として近年ご活躍が目覚ましい藤倉大さんによる作曲のワークショップがご厚意により実現できました。その後、藤倉さん、藤倉さんをご紹介いただいた坂本龍一監督とご相談をしまして、ワークショップで出来た団員によるオリジナル曲を本番で披露してみようということになりました。藤倉大さんは、「ボーン・クリエイティヴ」、略して「ボンクリ」、「人間は皆、生まれつきクリエイティヴだ」を提唱されていまして、昨年はボンクリ・フェスを開催されました。3月の演奏会では団員によるオリジナルソロ曲をその作曲者が指名した団員によって演奏する「ボンクリコーナー(仮称)」を設けることになりました。初日の朝に「自分の作品は絶対披露したくない人。ぜひ自分の作品を演奏して欲しい人、名乗り出てください」とお願いしましたところ、最終的に6名が作品を本番で発表したいと言ってくれました。2日間の練習の最後に紹介しました。

左から作曲者のご紹介です。市川真名さん(小学5年生)、佐藤実夢さん(大学3年生)、菅野桃香さん(大学1年生)、菊地彩花さん(高校1年生)、須賀文栄さん(大学1年生)、中村祐登くん(大学4年生)です。

そして演奏者ですが、

菅野作品は木戸口夏海さん(クラリネット、大学4年生)、須賀作品は磯貝雛子さん(ホルン、大学2年生)、中村作品は千葉大輝くん(ホルン、大学3年生)、そして菊地作品は自身の作品も披露する佐藤実夢さん(ヴァイオリン、大学3年生)が演奏することになりました。この日、練習に参加できなかった演奏者として、市川作品は渡邉真浩さん(ヴァイオリン、高校3年生)、佐藤作品は誉田憲丸くん(チェロ、高校1年生)が指名されました。

東京公演と仙台公演で3作品づつ、作曲者と演奏者の出身地など考慮して振り分けたいと思います。

そして、二日間を通じて団員に呼びかけた募金の結果のお知らせです。

クラウドファンディング係の大波さくらさん(福島県伊達市出身で現在は都内の大学に通う2年生)から協力のお礼ととともに報告です。被災地での有志演奏会を実施するための交通費などの実費を自分たちで集めようという企画。現在も24日までクラウドファンディングサイトJAPANGIVINGで実施中ですが、自主演奏会に参加できない団員からの支援を呼びかけました。

練習会場に募金箱を置いたところ、その結果は、

1万5千8百52円でした。予想を上回る金額にみんなで拍手!

そして、昨日福島民報さんから受けた取材が記事になっていました。

この二日間、土日にも関わらず休日出勤していただいた福島民報の星さんに持っていただいて、さらに記事のアップを。

電子的記事はこちらでお読みいただけます。
https://www.minpo.jp/news/detail/2018021149093

長い二日間の練習も終え、あとはみんなで集まるのは演奏会の直前合宿です。団員のみなさんは自主練の上、体調を万全にして、今年の合宿地で会いましょう。
この記事をお読みのみなさまには東京と仙台の会場でお聴きいただけることを楽しみにしています。

引き続き東北ユースオーケストラへのご支援をどうぞよろしくお願いします!