宮古島合宿最終日五日目のレポート。
今朝の宮古島も快晴。昨日、時折強く吹いていた風もおさまり、明日からの台風の影響が想像できないくらい、さわやかな夏の1日の始まりでした。
東北ユースオーケストラの宮古島合宿は、今日が最終日、いや、また1日かけてみんなが家に帰る移動日です。
宮古空港には、4泊5日の民泊を受け入れていただいたホストファミリーの11のご家庭が、続々と団員を送っていただきました。「連絡してね」「また来てね」「また来ます」という声があちこちで聞こえ、保安検査所の手前まで、名残惜しく見送っていただき、握手やハグをする光景に、見ているこちらの涙腺までゆるみます。
空から見る宮古島の海にお礼とさよなら。
スマホで写真を撮っていた福島在住の小学校5年生の物知り博士に「来年も来ましょうよ」と言われ、思わず笑顔のみで答えました。どうかこれをお読みのみなさま、東北ユースオーケストラにご支援をお願いします。とくに大企業様からの大口協賛などは喜んで受け付けております。
乗り継ぎの那覇空港でのゲートの片隅で、45名の団員が元気に揃い、本当は三本締めや五本締めをしたかったところ、公衆の面前でありますから、地味に渋く関東一本締めで合宿の成功を祝ったところ、一人チケットを無くした人が出てきた時は、ほんとうに焦りました。今回はJTA/JALのご厚意で成り立っていましたから、特別にお許しいただきましたが、団員の諸兄諸姉、飛行機のチケットは今後絶対無くさないように、券面のバーコードが読み取れなくなるくらいしっかり握り締めて移動しよう!
ということで、こんなタグの1ショットも。(来年の合宿を全面協賛していただけないかな・・・)
しかし、「百里を行く者は九十を半ばとす」の諺どおり、そんな簡単に合宿は終わらないのであります。那覇空港が一時閉鎖され、出発が35分も遅れてしまうのであります。これでは、東北新幹線の時間に間に合わないではないか!?
仕事のできるビジネスパーソンには周知の事実だったのかもしれませんが、JAL国内線では機内で有料のWiFiサービスがはじまっておりまして、もはや飛行機の移動の時間中に「あ、飛行機乗るからメールをチェックできないから」と言ってのけられる牧歌的な時代はとうに過ぎ去っていたのでありました。ならばと、JRの空席状況を機内で確認し、バックアッププランを検討します。まるでエアフォースワンかの緊張感のあと、離陸後、シートベルトをつけたまま飛び出す勢いで、浜松町のみどりの窓口に向かうスタッフ。全席満席のため、長い時間をかけて全員の荷物が出てくるだけでも拍手したくなるところ、モノレールからJR山手線はちょうどラッシュアワーにあたり、大きな楽器や荷物を抱えた一行が思うように移動できず、果てして後ろ倒しの新幹線にも乗れるのかと不安がよぎる車内で、「ただいま新橋駅で停止ボタンが押されたため、安全確認のため運転を見合わせております」的なアナウンスが流れた時には、新橋駅で停止ボタンを押した人を呼び出して正座で説教したくなりました。しかし、30秒ほどの停止で、運転再開。晴れやかにJR東京駅で福島組、宮城組、岩手組を見送ることができました。
新幹線の車内には、長旅をしてお土産も思い出もたくさん詰まったカバンが、一足先に休んでいるようでありました
無事に到着した福島駅!
無事に到着した仙台駅!
無事に到着した盛岡駅!
今日の合言葉は「家に帰るまでが合宿です!」みんな家に帰って思い出話に花を咲かせているかな?
これにておかげさまで東北ユースオーケストラ宮古島合宿2015夏は無事に、事故無く、笑顔で終わることができました。ここで関係者のみなさまにお礼を書かねばと思ったところ、これはハリウッドの3D大作並みのエンドロールになることがすぐ判明しました。ここは宮古島滞在関係に絞って多謝を。
何よりも今回の企画が実現した張本人、宮古島市ジュニアオーケストラの事務局長にして日本弦楽指導者協会の理事である天野誠様、我ら一行の受け入れを快く引き受けていただいた宮古島観光協会の副会長でホテル共和の社長である砂川靖夫様、そして期間中の子供たちの寝食のみならず送り迎えまでしていただいたホストファミリーの呉屋太章様、清水聡様、近藤崇士様、奥平尚次様、西原貴司様、下地隆之様、竹井太様、松本克也様、砂川司郎様、佐藤祐二様、大関正代様、そして宮古島ユースホステルの立津様。
ほんとうにお世話になりました。ありがとうございました。
あ、東京は築地の波除神社の神様、おかげさまで幸運にも台風の影響を受けず、帰ってこられました。まずはネットでお礼参りとさせてください。
このご恩は、いつか、いい音楽を奏でることでお返しできればと思います。
今回の合宿に参加した人も、そうでない人も、次の合同練習で会いましょう。
5日間このサイトを更新し続けたわたくしは、この原稿を書き終えるにあたり、シャッフルで流れ出た音楽がThe Band「I Shall be released」。
音楽の神様は、わかっていらっしゃる。