直前合宿第一日目レポート。
直前合宿第一日目レポート。
今週末の東北ユースオーケストラ演奏会2017の東京公演、郡山公演を控え、今日から3日間の合宿に入りました。場所は東京駅から高速バスで2時間の房総半島沿岸です。
たまたま乗り合わせた大学生3人組。二日連続の本番を加えると、これから5日間の旅支度仕様の荷物になっていますね。
合宿先のホテルには先に到着していた大学生が早くも楽器の搬入をはじめていました。いきなりですが、この箱の中身は何でしょう?
正解はハープでした。大型楽器が運び込まれる中、TYOの代表・監督の坂本龍一さんがご到着です。
颯爽と高級車から降りられたところをパチリ。先週ニューヨークから来日された坂本監督、なぜレクサスに乗ってこられたかと言うと、来週29日に発売されるご自身8年ぶりとなるスタジオ録音のニューアルバムのプロジェクトの一環として、「LEXUS Listening Drive | Ryuichi Sakamoto」という新しい音楽体験を提案する企画のテストを兼ねて合宿地まで来られたのでした。LEXUSとのコラボレーションの詳細はこちらをご覧ください。
さて団員を乗せたバス3台も到着しました。
岩手組は朝の6時15分に盛岡駅集合でした。福島からでも約7時間バスに揺られての移動で千葉県までやって来ました。1番の早起きだったのは宮古の岩花くんと気仙沼の三浦さんで、朝の3時30分起床とのこと。すでに12時間半日が経っています。ご苦労さま!
続々と練習会場に向かう団員の視線の先には、
坂本監督、ひとりひとりに手を振ってお出迎えです。
こちら「マーガレット」が3日間の練習会場になります。
この昭和感が横溢するホテルの宴会場が、
約30分でオーケストラの練習会場に早変わりしました。総勢104名のTYOですが、初日は80名強の参加です。やはりこの春の時期は卒業式などの学校行事と重なるのですね。
予定通り16時からさっそく指揮の栁澤寿男さんと坂本監督の指導のもと、監督もピアノ弾いての共演楽曲9曲の練習です。窓のない密室での引きこもり練習ですが、休憩時間にドアを開けると、
きれいな夕景がひろがっていました。10分間の休憩時間で突然はじまる夕焼けと撮影ブームです。
夕暮れとともに最初のゲストの方がお見えになりました。昨年に続き演奏会で来場者に配るパンフレットで楽曲解説の執筆をお願いしている、荒川祐二さん。今年も110個のシュークリームをご持参いただきました。ありがとうございます。
荒川さんは著作権管理会社ネクストーンの代表取締役COOでいらっしゃいまして、せっかくなの18時30分からは夕食前に一言いただきました。
坂本監督とは「つきあいが古すぎて何年前からかわかりません」とのお話。思わず笑ってわたくしの撮影もブレました、すみません。「去年もコンサートを聴きました。みんなよりうまいオーケストラは世の中にいっぱいあります。でも、みんなの一所懸命な熱のこもった演奏を聴いて本当に感動しました。今年も楽しみにしています」とても暖かい激励の言葉までいただきました。
全員で夕ご飯をいただきます。朝3時半に起きた人はもう夜食の気分でしょうね。ちなみにお米はJA共済さんから宮城県産つや姫を30kgをお送りいただき、ホテルで炊いていただきました。大相撲の賞品のような贈り物に、みんな進んでお代わりまでして美味しく食べておりました。どうもありがとうございました。差し入れと言えば、指揮の栁澤さんからもお気遣いの品。
そして、シュークリームは味が2種類ありました。
もはや団員にとって荒川さんは「シュークリーム社長」との認識でいるのではと思われます。
甘いものも食べて初日の夜の練習はメインの楽曲、マーラーの交響曲第1番に取り組みます。TYO団員の中では通称「マライチ」、世界の世間一般では「Titan 巨人」と呼ばれるだけに、まさに巨人との格闘。ジュニアのオーケストラではまずフルで演奏しない、大曲、難曲への挑戦となります。栁澤さんも「本番で止まるのが怖い」とおっしゃり、坂本監督も今日の練習を聴き終えて、「この合宿ではマーラーをしっかり練習したほうがいいね」との弁。
21時には全体練習を終了したものの、22時まで音出ししていいよと伝えたら、この驚異の居残り率でした。
本番当日のロビーコンサートの練習をするグループもいました。そうです、25日、26日と公演当日は開場早々からそれぞれ2グループがロビーで演奏をご披露しております。東京、郡山ともに開演ぎりぎりではなく、早めのご来場をお待ちしております。
まずは無事初日の合宿を終えることができました。団員のご家族、関係者、サポートいただいているみなさま、本番までの期間中毎日レポートをアップしていきますので、どうぞよろしくお願いします。