宮古島合宿の三日目レポート
こちら宮古島は合宿三日目。
まずは、今朝の宮古毎日新聞の社会面をご覧ください。
この記事取り扱いの大きさは、東京の感覚では考えられません。あらためて記事本文をご紹介しますと、
東北ユース、宮古島ジュニア オーケストラで交流/みやこじま青少年国際音楽祭
http://www.miyakomainichi.com/2015/08/79456/
地元新聞、地元ゲーブルテレビの宮古テレビ、NHK沖縄局、琉球放送に取り上げていただけたようです。さて、今日の午前中は練習でした。
今日は、昨日演奏した代表・監督坂本龍一さん作曲「ラストエンペラー」の終盤の9小節だけを一時間みっちり練習しました。指揮者の柳澤寿男さんからオーケストラ演奏の原論から音楽表現の心構え、ベートーヴェンやストラビンスキーの例示など多岐にわたる視点から楽譜を解釈し、演奏することの重要性を指導していただきました。「ラストエンペラー」のような雄大なテーマを奏でるには、世界のいろんな景色や風光を見て、イメージを喚起することも重要だとも。
また練習の後は、柳澤寿男さんによる講演会。穏やかな語り口で、旧ユーゴスラビア紛争の中、ご自身が対立しあう民族が合奏するオーケストラの指揮者になられた経験を語っていただきました。コソボで盲腸にかかられ、24時間以内に処置が必要となったものの「ここでは絶対手術を受けたく無い」と飛行機に飛び乗り、ドイツで手術を受けられたそうです。そのリアルな迫力に子どもたちは食い入るように聞き入っていました。ちなみに盲腸は英語で「Appendix」と言うのですね。
締めくくりは、「世界市民」という考え方の大切さについて、加えてインターネットでつながりやすくなった現代こそ人と人が実際に会うことがとても大事であると説かれました。小学生にも伝わった、素晴らしいお話でした。
そして、午後はようやく宮古島観光。初めて見る宮古島の海を移動するバスの中から団員もいて、着いた先は東平安名崎灯台でした。
「青い海」とは一面的な表現に過ぎず、濃紺から水色までのグラデーション、エメラルドグリーンのきらめきからグレー、黒へとまで変化する色彩の豊かさを眼にしました。
そして、待望の海遊びはインギャーマリンガーデンへ。
中には生まれてはじめて海に入る子ども、今は地元の海に入れない大人も、目一杯宮古島の海を楽しみました。指揮者の柳澤寿男さんもシュノーケリングで「クマノミがいっぱいいる。これをみんなに見せたいなあ。」と団員を誘って、ライブな水族館体験へ。
今日も濃い一日を過ごし、みんな満足した表情でホストファミリー宅へ帰っていきました。
あ、おかげさまで台風で帰れない心配は薄れました。