有志によるミニコンサート@宮城県石巻市
有志によるミニコンサート@宮城県石巻市
2017年1月14日(土)午前11時。
氷点下の宮城県石巻市。
手前から、佐藤啓太くん、中村祐登くん、佐藤ひかりさん、高橋理沙子さん、畠山茜さん、渡邉真浩さん、服部未来子さん、加藤恭平くん。
彼らがなぜここに集まったのかは、これまでの活動を通じて彼ら自身が見出した想いから。その想いは、中村くん作成の当日配布パンフに集約されているように思います。
「被災者自身が被災地から発信するオーケストラとしての自覚と責任感を第一に、『自らも被災地に寄り添う気持ち』を大切に活動しています。」(当日配布パンフから抜粋)
今年最初の有志による活動は、「カリタスジャパン石巻ベース」の皆さんをはじめ、多くの方々のご厚意により、この石巻ベースでのミニコンサートという形での実施となりました。
会場到着後、早速昼食の親子丼を振る舞っていただきました。ありがとうございました!
和やかな昼食の後、最終調整。
そして14時からミニコンサートが開演しました。
あまちゃんオープニングテーマ/糸/おぼろ月夜/母と暮せば/八重の桜メインテーマ/まつり/リンゴの唄/君といつまでも/川の流れのように/ふるさと
昨年3月の東京オペラシティでの演奏会で使用した、譜面カバーとTYOスカーフも活用。猫耳は、お客様とのコミュニケーションツールということでご愛嬌。
「幸せだなぁ」のセリフとともに、お客様に花を渡していく佐藤啓太くん。お客様に楽しんでいただくための飛び道具。とてもうけてました。
たくさんの拍手を頂戴し、約30分間のミニコンサートは終了しました。
逆光の写真もあり、お見苦しかったかと思いますが、実は開演したあたりから日差しも見えはじめ、とても明るいミニコンサートでした。(写真がヘタな言い訳ということで。)
ビフォー
アフター
そしてこの明るい雰囲気のまま、交流会が催されました。
お客様と参加メンバーによる、世代の垣根をこえてのフリートークです。そんな中、お客様の中から歌が。
唄う!踊る!
これ、「大漁唄い込み」という民謡でした。
今年の3月に予定している東北ユースオーケストラ演奏会では、新たな試みとして民謡にチャレンジ、というのがあります。
題して「Three TOHOKU Songs」。その中で「大漁唄い込み」が演奏されるのですが、図らずも地元の方々の生声でこの民謡を聴けるとは!ご縁、ですね。
こうして、今年最初の有志による活動は無事終了したのでした。
あらためまして、石巻ベースの中村さん、石田さん、新田さん、佐藤さん、星さん、このような素晴らしい機会を提供していただき、ありがとうございました。たくさんのお客様、氷点下の中お越しいただき、ありがとうございました。掛け替えのない経験でした。
最後に、うれしかったことを二つ。
東北ユースオーケストラの西野蒼さんが、聴きにきてくれました。
差し入れもうれしかったですが、年齢も住んでいるところもバラバラな東北ユースオーケストラという団体において、こうして足を運んでくれたことは、繋がっている、ということの素晴らしさをあらためて認識させてくれたように思います。西野さんとお母さん、ありがとうございました!
そして、もう一つのうれしかったこと。
交流会も終わりお客様が帰られ、片付けも終わった頃に、「間に合わなかった」というお客様が一人いらっしゃいました。わざわざ花束を持ってきていただいたのでした。
参加メンバーの中から、誰となく、「出発まで少しだけ時間があるから、演奏しよう!」「なんかこの感じ、東北ユースらしい!」「管のメンバーは歯をみがくから、最初は弦の楽曲で!」「さあ行こう!」。
第二部、開演です。
石巻駅まで、石巻ベースの佐藤さんに送っていただき、約6時間の石巻滞在は幕を閉じました。今回参加した有志の皆さん、おつかれ様でした。自らのチカラでこの経験をつくり出したこと、素敵なことだなぁ、と。
次の有志達による活動にバトンを繋ぎます。(2月4日(土)福島県いわき市)