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REPORT

2026.10.04

2026.9.25 『わたしの知らない子どもたち』試写会で演奏を披露しました

皆さんこんにちは!仙台の方はかなり涼しくなってきましたね。 僕は服が好きなので、おしゃれができる冬に近づいてきて嬉しいなと思う今日この頃です(寒いのは嫌ですが…!)。

9/25に仙台にて、西川美和監督の映画『わたしの知らない子どもたち』の試写会が開催されました。 僕たち東北ユースオーケストラ(TYO)のメンバーも参加し、舞台挨拶ではメインテーマ曲「太陽の子どもたち」の生演奏を披露させていただきました。

今回のTYO演奏参加メンバーはこちらの4人です!

  • Vn: 市川真名

  • Vn: 渡邉冴

  • Va: 溝井敬大

  • Cl: 松崎可歩

今回はこちらの試写会当日の様子やエピソードについて、詳しくレポートを書いていきたいと思います! 初レポートでドキドキですが、ぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです。


そもそも僕たちがこの映画の録音に参加するきっかけとなったのは、本作の音楽監督を務められた原摩利彦さんからのご提案でした。

西川監督による“子どもたちを中心に据えた物語”に強く共鳴した原さんが、「音楽も子どもたちと一緒に作り上げるのはどうか?」と提案してくださり、今回の奇跡的なコラボレーションが実現したそうです。

原さんは、
「主人公の琴子は音楽をやりたいけれどできない状況になり、“音楽への強い想い”をぐっと胸の奥に隠して生きていて…その音楽に対する気持ちと、東北ユースオーケストラの彼女&彼らも音楽をやりたいけれど楽器が壊れたり演奏する機会が奪われて、でもまた東北ユースオーケストラという団体でみんなが音楽をやっていくという、音楽をやる喜びや音楽に向かう気持ちというのが重なったんです。なので、ぜひこの映画では、東北ユースオーケストラのみなさんの演奏の力をお借りしたいと思ったんです」
と、劇中の子どもたちの姿と僕たち東北ユースオーケストラの軌跡を重ね合わせ、熱い想いを込めてオファーしてくださいました。

やりたいことや夢がありながらも過酷な時代の中で生きることを強いられた子どもたちと、震災によって思うように演奏できない葛藤を乗り越えてきた僕たち。「風化させてはならない」という共通の想いがあったからこそ、感情のこもった演奏を録音することができたのだと感じています。

録音の際、西川監督から「試写会に呼ぶね」と言っていただいていたので、僕はずっとこの日を楽しみにしていました。 …が、イベントの数日前に運営の方から「試写会で生演奏をしてほしい」との連絡が! 9月頭に大阪で演奏したばかりだったので曲自体は頭に入っていましたが、今回は一般のお客さまもいらっしゃるとのこと。「これはやばい!」と焦り、卒論でしばらく閉まっていた楽器ケースを大急ぎで開けました(笑)。

そして前日の深夜、大変なことに気づきます。実家に衣装や楽譜など一式を置いてきてしまっていたのです……。 慌てて友達に楽譜を借りたり、当日に衣装を買いに走ったりと、直前までバタバタの大焦りでした(反省…)。

会場に到着すると、約3週間ぶりにお会いする原摩利彦さんの姿が!これだけお世話になったこともあり、しっかり名前を覚えていてくださっていて本当に嬉しかったです。 打ち合わせには西川監督をはじめ、出演者の小八重葵美さんや竹野内豊さんもいらっしゃり、主役の方々にお会いできてとても感激しました。

本番直前、想像の5倍以上のお客さまがいて全員ソワソワ……。 ステージに上がり、真名ちゃんがコメントを求められている間も、僕は緊張で頭が真っ白でした。

いよいよメインテーマ曲「太陽と子どもたち」の演奏です。 緊張感の中でしたが無事に演奏を終え、会場から温かい拍手をいただいた瞬間、ホッと胸を撫で下ろしました。やっぱり本当に良い曲だなと、しみじみ感じました。

何より一番嬉しかったのは、演奏後に小八重葵美さんがくださったコメントです。 僕たちの生演奏を聴いて、作品の中の戦争の重みや子どもたちの感情を肌で感じ、涙を流して感動してくださったそうです。13歳の小八重さんが自分たちの演奏で心を動かしてくれたことが、何よりも嬉しく、心に残りました。

舞台挨拶の後、僕たちも本編を鑑賞させていただきました。 (詳しい内容は、ぜひ公開を楽しみにしていてください!) 決して自分が生きた時代ではありませんが、過酷な現実を描いたこの作品に接し、「これがフィクションとして収まる世の中であってほしい」と強く思わされました。

そしてエンドロール……なんと「ヴィオラ:溝井敬大」の文字が!! スクリーンに自分の名前がクレジットされる経験は初めてだったので、鑑賞中に思わず叫びそうになってしまいました。

最高の体験と、素晴らしい作品に関われたことに心から感謝しています。 映画が一般公開されたら、ぜひまた劇場へ見に行きたいと思います!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

今回のレポートは、ヴィオラの溝井敬大が担当しました。