REPORT

2024.02.01

【団員レポート】ヴァイオリニストの松田理奈さんレッスン

【団員レポート】ヴァイオリニストの松田理奈さんレッスン

1月27・28日の合同練習は、日本中で大活躍のヴァイオリニスト、松田理奈さんがご指導に来てくださいました!

合奏ではコンサートミストレスとして参加してくださり、曲の運び方や音色など、多くのことを教わりました。

28日の午前中は、弦パートに講習をしていただきました。団員の表情は真剣そのもの!

理奈さんの使用している楽器は、なんとあのストラディバリウス!1717年製のもので、楽器の響き、音色、音量ともに大きな違いを感じました。

講習の中の大きなキーワードとして、「振動」がありました。実は、理奈さん、ステージ上では裸足で演奏しているそうで、「楽器を弾くと、体からも振動が出ていて、その振動をステージに伝えることで、ホールの奥まで響きを伝えることができる。」とおっしゃっていました。

「からだ(胸)も反響板」という教えの下、団員が実際に演奏してみると…

音の伝わり方・音量が違う!!

姿勢も演奏に大きく関わることを知りました。

また、団員の「毎日のルーティンは?」という質問に、理奈さんは「みんなは何してる?」と逆質問。

団員からは、「音階練習、開放弦の重音(隣り合った弦を同時に弾くこと)で楽器を起こす」などそれぞれのルーティンが挙がります。

理奈さんからの答えは、「初めに楽器を弾くときは、楽器も寝ているから、隣の開放弦と同じ音を弾くことで共鳴・共振させて、楽器を起こす。」との答えが!

理奈さんはさらに、体のストレッチを加えているとのこと。

このように、いかに理奈さんが「楽器の振動・響き」「体の軸・姿勢」を大切にしているのかが伝わる講習でした。

後半は、実際に楽器を使った指導です!

音程感に関して、理奈さんのドイツ留学経験にも触れながら指導が入ります。

全パートが単音を奏でますが、その際、「自分の中の限りなく小さな音で」と理奈さん。

すると、周りの音がよく聞こえ、自然と音程を合わせようと皆が踏み寄りました。

「同じD(レ)でも、暗かったり、明るかったりがある。笑いながら弾いてみて」と言われ、実際演奏すると、音が明るく、華やかになりました!

まさに目から鱗の講習となりました。

3月の演奏会では、姿勢が良く、笑顔の弦パートが見られるかも(笑)

理奈さん、2日間どうもありがとうございました!