REPORT

2018.11.27

有志活動@南三陸さんさん商店街

有志活動@南三陸さんさん商店街

11月24日

6月の有志演奏会に引き続き、今年度2回目の南三陸さんさん商店街での有志演奏会をさせていただきました。

朝の8時。仙台駅に集合し、そこからバスで南三陸町にあるさんさん商店街に向かいました。「何時に起きたの?」と聞くと「4時半」と眠そうに答える子も。朝早かったね。

そして、1時間半弱かけて商店街に到着。

本番前に練習と打ち合わせをしっかり行いました。

今回は中学1年生から大学4年生までの12人の団員が参加してくれました。
中学生が多く、いつにも増して活気のあるフレッシュな演奏会となりました。

中学生のみの演奏もあり、とても素敵でした。

あ、申し遅れました、こんにちは。初めまして。フルートパートの髙橋佳寿美です。
今回の有志活動のレポートを書かせていただきます。よろしくお願いします。今回は「いつもの」冨澤さん(長男)ではないのですが。すみません。(冨澤さんから有志活動の係を引き継がせていただきました。)

はい、ということで本題に戻ります。
南三陸町はとっても寒かったのですが、寒さにも負けない元気のある演奏で、演奏会の終盤では、こんな素敵な出来事も…! 

写真中央に写る笑顔のご夫妻。
還暦祝いの旅行で福島からいらっしゃっていました。

旦那さんが演奏会当日に誕生日だったそうで、奥さんから演奏のご依頼を受け、団員みんなで、即興演奏でお祝いをさせていただきました。

おめでとうございます!

演奏会後、お話をお聞きしに行ったところ、東北ユースオーケストラを以前からご存知頂いていたようで、
「とても感動した、震災の時自分も被災したのでこのような活動は他人事と思えない。これからも頑張ってください。お祝いをしてくださった団員の方々にもありがとうとお伝えください。」
と目に涙を潤ませながらおっしゃっていました。

私も危うくもらい泣きしそうに。

このように聴きにきてくださった方と直接、お話しできるのも有志演奏会ならでは、とても良いところだなと改めて感じました。

そんな素敵な演奏会の後には、みんなで南三陸のおいしい食べ物をごちそうに。

さんさん商店街にある「かいせんどころ 梁」というお店の「鮭いくら丼」です。

今回の演奏会を一緒に取りまとめてくれた、渡邉晴香ちゃんもこの笑顔。
おいしくいただきました。

そして、お昼休憩の後、ポータルセンターという施設に移動してワークショップへ。

ワークショップは、今回の有志演奏会の開催に協力していただいProject“M”さんにお願いをして、企画していただきました。

ワークショップのテーマは「震災後の地域づくり」

目標は「自分の意志が分かっている→自分の軸ができている」

ということで中学生、高校生、大学生が混合で3つのグループに分かれてグループワークをしました。

テーマに入る前に、「絵しりとり」とパスタを組み立ててどれだけ高いところにマシュマロを乗せられるかという「マシュマロチャレンジ」をグループ対抗で行いました。

マシュマロチャレンジではこんな芸術的な形も。

東北ユースオーケストラは100人近くいる大きな団体で、実はパートや学年が違うと話す機会もなかなかないのです。最初は緊張した雰囲気でしたが、ゲームを通して仲良くなり、和やかな雰囲気になりました。

ゲームの後は、本題へ。テーマをもとに

「復興とは?」「心の復興とは?」「音楽でお客さんにどうなってもらいたい?」

という問いに対してそれぞれ考え、みんなで意見を共有しました。中学生は時折、難しそうな表情を浮かべ、そんな時には大学生がサポートしながら話し合いをしました。

東北ユースオーケストラの活動も4期目を迎え、団員の皆さんはだんだんと活動に対しての各々の思いや意思が曖昧になってきているところもあるのではないでしょうか?

そんな中、今後の有志活動を含め、東北ユースオーケストラの活動を団員一人ひとりがどのような思いをもって活動していくのか、改めて考え直す良い機会になりました。

「今回のワークショップで考えた3つの問いに正解はないと思うし、みんなそれぞれ考えたものが正しいと思う。」

とProject“M”の一人である三浦さんがおしゃっていたのがとても心に残っています。

今回の有志活動に参加した団員もしなかった団員もそれぞれ自分の考えをもう一度考え直し、東北ユースオーケストラとしての活動をさらに賑やかに出来たら良いなと感じました。

また、グループワークの後には、震災当時の南三陸の様子をProject“M”の代表である小野寺さんに当時の写真とともに説明していただきました。

震災当時は小学校にすら入っていなかった子たちが今では、中学生になって団員の一員として活動しています。今回の有志活動はそのような、中学生が多く参加していたため、当時の様子を詳しく知ってもらいたいという思いから、当時のお話をしていただきました。

「震災の時のことはあまり覚えてない」と言っていた中学生たちも熱心に話を聞いていました。さんさん商店街での有志演奏会に加えて、このような実りのあるワークショップをして頂いたProject“M”さんには感謝の気持ちでいっぱいです。

ワークショップの最後に、Project“M”さんと記念撮影。ぱしゃり。

前列の中高生に負けじと、後列の大学生も元気で賑やかでした。

今回の有志活動はProject“M”さんやさんさん商店街の方々、聴きに来てくださった方々にとても好評で、東北ユースオーケストラとしても収穫のある演奏会となったと思います。

そして、ここでは紹介しきれないほどとても充実した一日となりました。

ここからは少し、私の個人的な話ですが、今まで中心となって有志活動をしてくださっていた先輩方に代わり、今回は大学2年生の渡邉晴香ちゃんと私が中心となって活動することとなりました。最初は、どきどき、はらはらしていましたが、最終的に、このような素敵な演奏会になり、有意義な活動にすることができて、とても安心しています。

今回の有志活動に協力していただいたProject“M”さん、さんさん商店街の皆様、聴きに来てくださった方々、そして有志活動をするにあたってクラウドファンディングを通してご支援してくださった皆様にはこの場をお借りして、心より感謝申し上げます。

毎月の有志活動を継続するためのクラウドファンディングを現在実施中です。ご支援のほどどうぞよろしくお願いします。