第三回合同練習会を行いました。
昔から晴れの特異日と言われる文化の日、秋の日差しが降り注ぎ、山々の紅葉が眼に楽しい福島市で、第三回目となる合同練習会を行いました。
今回も東京フィルハーモニー交響楽団さんから4名の先生にお越しいただきました。弦セクションはチェロの高麗正史さん、木管セクションはフルートの吉岡アカリさん、金管セクションはトランペットの杉山眞彦さん、打楽器セクションは塩田拓郎さん。毎回団員はその道のプロの方々指導を楽しみにしています。
午前中は各教室に分かれてのセクション練習です。校舎のあちらこちらから、太鼓の勇ましい音や、金管の猛々しい高音が漏れ聞こえてきます。
お昼休みに各セクションをのぞいてみると、第一回から比べると格段の親密感に満ちていました。思わず自分で書けない漢字を打ってみると、「和気藹々」ですよ。そして、前回は午後には合同練習となったのですが、講師の先生方のご意見により、今日は各セクション練習をベースに、金管と打楽器だけ合わせて練習することに。なにしろ打楽器だけのセクション練習は単調で平々淡々となってしまいがちですから、他楽器との合奏が曲の習得にはたいせつなようです。
午後には、福島で印刷会社を営まれているという団員のお母さんがお見えになり、来年3月の講演会で使う譜面カバーの無償提供をお申し出いただき、その仕様について打ち合わせをしました。3月の公演会でみんなの思い出の品になるよう、いいものをつくりたいと思います。
仙台と練習会場の福島市を往復するバスも団員のご家族のお勤め先のご支援をいただいています。あらためてお知らせいたしますと、東北ユースオーケストラは貧乏楽団として、みなさまの善意のみで成り立っております。先週、あらためて東北ユースオーケストラへのご支援・募金のお願いページを立ち上げたことですし、突然のびっくりするような寄付口座への振り込みなど大歓迎です。わたくしがお世話になったイラストレーターの安西水丸さんの名言に「貧乏はいいけど、貧乏くさいのはよくない」というのがありまして、東北ユースオーケストラの運営におきましても同様の心持ちではありますが、ご支援・寄付にはお腹を空かせた犬が猛然と駆け寄るような大喜びで感謝申し上げます。
今日は、3月26日の東京オペラシティでの演奏曲についても発表しました。従前からの(←大人風の表現ですので、団員のみなさんは覚えてください)チャイコフスキーの交響曲第5番とガーシュインのラプソディー・イン・ブルー、それに加えて、当楽団の代表・監督である坂本龍一さんのラストエンペラーとETUDE(エチュード)です。ラストエンペラーはアカデミー賞、グラミー賞を受賞された名高い楽曲で、8月の宮古島合宿での音楽祭でも演奏しました。
一方のETUDE(エチュード)は、坂本監督の1980年代の作品(『音楽図鑑』に収録)で、東北ユースオーケストラの前身である「こどもの音楽再生基金」でのチャリティライブ「School Music Revival Live」では3年間エンディングを飾ってきた曲です。
2012年のライブの模様。
2013年のライブの模様(後半の最後から5〜6分にETUDEの演奏があります)。
Ustream.tv: ユーザー SchoolMusicRevival: [2of2] School Music Revival Live 2013, School Music Revival Live 2013 後半. 音楽ライブ
http://www.ustream.tv/recorded/36825367
2014年のライブの模様(当時病気療養中の坂本監督に代わって山下洋輔さんにピアノで参加していただけました。)
School Music Revival Live 2014 フィナーレ Etude, SchoolMusicRevival Ustreamに保存されたビデオ:School Music Revival Live 2014 後半 音楽ライブ…
http://www.ustream.tv/recorded/50945199/highlight/535811
オーケストラアレンジになったETUDEが楽しみです。
また今日はNHKの報道のディレクターが見学に来られました。次回の合同練習会あたりから団員は服装を気にするのではないでしょうか。
本番まで5ヶ月をきりました。団員のみなさんは、練習、練習、また練習と演奏曲のマスターに励んでください。
来月、12月の第4回合同練習会が楽しみです。